昨季ファイナルまで進んだスパーズが、さらに上を目指すためには「スターターの強化」だけでは不十分です。
特にスパーズの場合、ウェンバンヤマがベンチに下がっている時間をどう戦うのかという問題が常につきまといます。だからこそ今季のスパーズは「第2ユニットの強さ」が重要になります。
今季のスパーズにとって、第2ユニットは「控え」ではなく、優勝争いを左右する戦力です。そこで今回は第2ユニットを徹底的に掘り下げます。
1.なぜ第2ユニットが重要なのか?
優勝するチームに共通するのは、スターターの強さだけでなくベンチの安定感です。スパーズにとって重要なのは次の3点です。
- ① ウェンバンヤマ不在時に大崩れしない
- ② ベンチから安定して得点する
- ③ スターターに戻ったときに流れをつなぐ
優勝争いではスタメン5人だけでは勝ち続けられない。
特にスパーズの場合、ウェンバンヤマがベンチに下がっている時間をどう戦うのか
という問題があります。
だからこそ今季のスパーズは「ベンチの強さ」が重要になる。
ファイナルでの教訓:第2ユニットはファイナルで機能したのか
ここは今季に向けて一番重要な検証だと思います。
昨季のファイナルでは、コーネットやケルドンの出場時間がレギュラーシーズンと比べて減少しました。
もちろん、これは相手とのマッチアップや戦術など、様々な要因が考えられます。
ただ、ここから見えてくるのは、レギュラーシーズンで機能する第2ユニットと、プレーオフの厳しいマッチアップでも起用できる第2ユニットは、必ずしも同じではないということです。
今季のスパーズにとっては、「量」だけでなく、プレーオフでも使える「質」をどう作るかが重要になります。
2.スパーズの第2ユニット候補
| 選手 | 想定役割 |
|---|---|
| ケルドン・ジョンソン | 得点・エネルギー |
| ルーク・コーネット | リムプロテクト・サイズ |
| トバイアス・ハリス | 得点・経験・安定感 |
| ハリソン・バーンズ | コーナー3P・経験値 |
| ジュリアン・シャンパニー | 3&D |
| ディラン・ハーパー | ボールハンドラー |
| カーター・ブライアント | 若手フォワード、ハンドラーDF |
3.ケルドン・ジョンソン|「スパーズの魂」は第2ユニットを救えるか
ウェンバンヤマやフォックスのようなスターだけでなく、ドラフトされてから低迷期も長くスパーズを支えてきたケルドンを忘れてはいけません。
昨季のケルドンは82試合全てをベンチから出場し、平均13.2得点、5.4リバウンドを記録。さらにベンチからの得点は1,081点に達し、球団記録を更新。こうした貢献が評価され、2025-26シーズンのシックスマン・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
ケルドンといえば
- トランジション
- リムアタック
- フィジカル
- チームへのエネルギー
でチームを勢いづける力があります。
個人的に、ケルドンはスパーズの魂だと思っています。バランスや汎用性では若手やスターの方が優れているかもしれませんが、ベンチから火を点ける力、エネルギーでは誰にも負けません。
長いシーズンを戦い抜くにはケルドンのようにチームの士気を上げられる選手が不可欠だと思います。今季も第2ユニットの心臓であり続けられるかが、チーム全体の深さを左右します。
4.ルーク・コーネット|地味だけど重要な「サイズ」
コーネットは身長216センチの頼れる控えビッグマンです。ウェンバンヤマとは違い、派手な得点力はありませんが、サイズを生かしたリム周辺での守備・リバウンド・スクリーンなどでチームを支えます。昨季は平均6.5得点、6.1リバウンドを記録し、FG成功率64.3%という高い効率を残し、62勝に大きく貢献しました。
ただし一つ気になるデータがあります。プレーオフではレギュラーシーズンより出場時間が減少し、プレーオフ全体では平均12.9分でした。
これは相手とのマッチアップや戦術的な判断など、複数の要因が考えられますが、レギュラーシーズンでの安定感を、プレーオフでもどこまで維持できるかは今季の注目ポイントです。
今季はルーキーのリードJr.も加わりました。
コーネットがベンチセンターとして信頼を維持できるのか、それとも若手の台頭によって役割が変わるのか。ここもプレシーズンで確認したいポイントです。
5.トバイアス・ハリスの存在が第2ユニットの停滞を防ぐ
ハリスについてはこちらの記事で詳しく解説しています👇

ハリスの経験値+安定感という観点では、第2ユニットへの貢献も見逃せません。
若手中心の第2ユニットにハリスが加わることで、攻撃が停滞したときに自ら得点を作る選択肢が増えます。また、若手に判断を任せるだけでなく、ベテランとして攻撃を整理できる点も大きなメリットです。
6.シャンパニーはスターターなのかベンチなのか
これはプレシーズン前の現時点ではまだ分からない部分です。誰がベンチになるかによって、第2ユニットは大きく変わります。
メリット
- 3&Dを第2ユニットに投入できる
- スペーシングを確保できる
- 守備の強度を維持できる
デメリット
- スターターのスペーシングが悪くなる
- 第2ユニットにハーフコートで打開できる選手が減る
個人的には、シャンパニーはスターターのままでいいと考えています。3&Dとしての役割をスターターに置くことでウェンバンヤマ、フォックス、キャッスルのドライブスペースを確保しやすくなり、第2ユニットにはハリスやケルドンの得点力を残せるからです。
7.ハーパーは第2ユニットの司令塔になれるのか
ハーパーについてはこちらの記事で詳しく解説しています👇

以前の記事でも触れましたが、ハーパーがボールを持つ時間が増えたときにどこまで安定感を保てるかは今季の大きなテーマです。
今季は第2ユニットの1stオプションとしてチームの牽引が求められるでしょう。個人的には2000年代のジノビリのようにベンチから流れを変え、時にはクラッチタイムでチームを支える選手になってほしいと思います。
8.私が考える理想の第2ユニット
面白いのは、ハーパー+ケルドン+ハリス+コーネットのようなラインナップを想像してみることです。
- ハーパーがプレーメイク
- ケルドンが得点
- ハリスがスペーシングと判断力
- コーネットがスクリーン、リバウンド
このように、第2ユニットにも役割分担があります。単に「控え選手の寄せ集め」ではなく、機能するユニットとして設計できるかが鍵になります。
では、このラインナップの弱点は何か?
私は2つの不安要素があると考えています。一つは安定した3Pシューターの不在によるスペーシングの問題。もう一つはペリメーターDFでの不安です。
この二つを解決するのに、私はカーターブライアントの成長に大きな期待をしています。
| ポジション、選手 | 役割 |
|---|---|
| PG:ハーパー | プレーメイク |
| SG:ケルドン | 得点・エネルギー |
| SF:ブライアント | サイズ・守備 |
| PF:ハリス | ハーフコートの安定感 |
| C:コーネット | スクリーン・リバウンド・リム周辺 |
ブライアントが2年目に成長し、シュート力とペリメーターディフェンスの両面で存在感を高められれば、この2つの不安を和らげられる可能性を秘めていると考えています。
ただし、実際にはハリスがスターターになる可能性もありますし、10人のローテーションをできるかはわかりません。これはあくまで「第2ユニットとして試してほしい組み合わせ」です。
スパーズの第2ユニットを考えるうえで、最大のポイントはウェンバンヤマがいない時間帯です。
スターターにはウェンバンヤマという圧倒的なインサイドの存在がありますが、第2ユニットではその力を利用できません。
そのため、ハーパーのプレーメイク、ケルドンのリムアタック、ハリスのハーフコートでの判断力、コーネットのリムプロテクトなど、複数の選手が役割を分担して攻守を成立させる必要があります。
「5人で攻守を成立させる」第2ユニットになれるか、今季の大きなポイントになると思います。
9.まとめ|優勝するために第2ユニットに必要な3つ
私が考える現在の第2ユニットの現在地は以下のように考えています。
得点力 ★★★★☆ → ケルドン・ハリス・ハーパー
守備力 ★★★☆☆ →ペリメーターの守備に課題
サイズ ★★★★☆
プレーメイク ★★★☆☆
シュート力 ★★★☆☆
経験値 ★★★★☆
ハリスが加わり昨季よりも第2ユニットは強化されていると思います。現時点では「優勝を狙えるだけの深さはある」と私は考えていますが、プレーオフで本当に使える第2ユニットになるかは別問題です。そのためには3つのことを解決しなければなりません。
① ウェンバンヤマ不在時に大崩れしない
② ベンチから安定して得点する
③ スターターに戻ったときに流れをつなぐ
第2ユニットは「スターターの代わり」ではなく、チームとして戦うためのもう一つのユニットです。シックスマン賞を獲ったケルドンやスター候補のハーパー、ベテランのハリスを中心に、今季の第2ユニットがどこまで進化するか、楽しみに追いかけていきたいと思います。
みなさんは今季の理想の第2ユニット、どう予想しますか? ぜひXで教えてください🏀
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